会社概要
JT(日本たばこ産業株式会社)は、前身の日本専売公社から1985年4月1日に業務を承継し、「日本たばこ産業株式会社法」に基づいて設立された特殊会社です。同法により、日本国政府(財務省)が全株式の3分の1以上を保有することが義務付けられています。
さらに「たばこ事業法」により、日本産の葉タバコはJTが全量を買い取る契約が義務付けられており、国内での煙草製造において独占権が認められています。その結果、JTは国内唯一のたばこ製造業者として、日本のたばこ市場で約60%のシェアを誇っています。
現在はたばこ事業に加え、医療機器・医薬品・加工食品・調味料の分野にも事業を拡大。売上の約87%は依然としてたばこ事業からの収益ですが(2018年実績、国内分は28%)、海外売上の伸びが成長を支えています。
業績ハイライト
3期比較 2022年12月期 → 2023年12月期 → 2024年12月期
売上高 2,657,832百万円 → 2,841,077百万円 → 3,149,759百万円
営業利益 653,575百万円 → 672,410百万円 → 323,461百万円
経常利益 593,450百万円 → 621,601百万円 → 233,766百万円
※2024年は一時的な要因により利益水準が落ち込んでいますが、長期的には安定したキャッシュフローを維持しています。
配当金
1株あたりの配当金 104円
所有株数 312株
受取配当金 32,448円
9月 4日 終値 4,713円
配当利回り 4.41%
PER 16.94倍
PBR 2.06倍
感想
高配当株として人気のJTですが、国内の喫煙人口は年々減少傾向にあります。一方で、海外市場での売上は着実に拡大しており、全体収益を下支えしています。
株主優待制度は廃止されましたが、配当利回りの高さは依然として魅力的です。長期的に安定した配当収入を得たい投資家にとって、JTは保有候補として十分に検討できる銘柄だと感じています。
私は今後も安定収益が見込めることから、長期保有を継続していきたいと考えています。
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